どうしてこんなミスが起きたのか?

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先日のことですが、Twitterを見ていましたら、下記のツイートが流れてきました。

どうやらハンバーガーを注文した男性が、ハンバーガーを食べようと包みを開けたら、中身が何も入っていないバンズだけだったようです。

背景などから、どうやらドライブスルーで注文したと推測されます。

これはあってはならないミスです。

しかし、多くの人はこうも考えたと思います。

「どうしてこんなミスが起こったのか?」

そう考えてしまうのも無理はないでしょう。

あまりにも珍しいミスなので。

今回は、元マッククルーのルトくんが、どうしてこんなミスが起きたのかを解説していきます!!

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考えられる原因

「ハンバーガーを買ったら、バンズだけしか入っていなかった」

このミスが起きた原因としては、以下のことが考えられます。

新人のトレーニングで使用していたものが、誤ってお客様に渡ってしまった。

もうこれしか思いつきませんでした。

マクドナルドでは、新人(トレーニー)にハンバーガーの調理を指導しますが、ハンバーガーの調理における最終工程では「包み紙(ラップと呼んでいます)に包んでHLZと呼ばれる保温スペースに送る」工程があります。

つまり、ハンバーガーをどんなに上手に作れたとしても、ラップで綺麗に包めないとダメなわけです。

しかし最初は、どうやってハンバーガーをラップで包んだらいいか分かりません。

そんな時は、アイドルタイムという営業時間内で客足が落ち着いてきた時間帯に、ハンバーガーの包み方をトレーニングします。

その時に使用されるのが、ハンバーガーやチーズバーガー等に使われるバンズ、レギュラーバンズです。(上記ツイートの写真に写っているバンズ。以下Rバンズと呼びます。

Rバンズは、次のようなハンバーガーに使用されています。

・ハンバーガー

・チーズバーガー

・マックポーク(販売終了

・エッグチーズバーガー

・チキンクリスプ

・フィレオフィッシュ

・スパイシービーフバーガー

・ベーコンエッグマックサンド(朝マック

このように、数多くのハンバーガーに使用されているだけじゃなく、ハッピーセットのメニューに加わるハンバーガーには必ず使われています。

そのため、必然的に扱う回数が多くなる傾向にあります。

また持ちやすいので、新人にラップの包み方を教えるには、うってつけの存在です。

ルトくんも新人の頃に、ハンバーガーのラップとRバンズを使って、何度も包む練習をしました。

慣れると2秒と掛からないうちに、ハンバーガーを包めるようになります。

本来ならこうした新人のトレーニング中にできたものが、何らかの理由でお客様に渡ってしまい、今回のツイートのようなことになったと思われます。

バンズだけ注文したわけじゃないの?

こう考えもしましたが、それはあり得ないなと思いました。

上記ツイートを見ると分かりますが、Rバンズがトーストされていません。

実はすごく稀にではありますが「何も入っていないバンズだけの注文」をするお客様は実際にいます。

ルトくんも何度かバンズだけの注文を受け、その通りに作成しました。

バンズだけであっても、値段は変わらないので「どうしてそんな注文を…?」と困惑しながら作成していました。

しかし、いくらバンズだけの注文であったとしましても、Rバンズをトーストすることなくお客様にお出しすることはあり得ません。

バンズは必ずトースト(又はスチーム)してお出しすることが決まっています。

いくら「トーストしていない状態でくれ!」とお願いしても、それはできません。

まず断られます。

こうしたミスを防ぐには?

このようなミスは、もちろんクレームに繋がります。

本来ならお出しするものではないものを出してしまったので、絶対にあってはならないことです。

では、どうやったらこうしたミスは起きなかったのでしょうか?

個人的な経験で言わせてもらうと、次の2点を守っていれば起きなかったと考えます。

・ラップを包むトレーニングで包んだRバンズはHLZに絶対に流さない。

・使われていない方の作業台でトレーニングをする。

この2点が守られていれば、このようなことは起きなかったはずです。

HLZに商品が出ない限り、お客様に渡る可能性は極端に低くなります。

さらにアイドルタイムで使っていない作業台があれば、そこでトレーニングをすれば間違いなくお客様に渡ることはありません。

もしもこの記事を読んでいるトレーナーが居ましたら、是非気をつけてほしいと思います!!

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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