こんにちは、ルトです。
マクドナルドのストッカーは、いくつかに分けられます。
今回は「フライヤー」と「ポテトフライヤー」の違いについてお話しします。
フライヤーって?
まず「フライヤー」ですが、その名が示す通りフライヤーは主に「揚げ物を揚げる」場所であり、その機材と揚げ物を揚げるポジションの名前です。
マクドナルドでは、揚げ物も多く調理しています。
チキンマックナゲット、クリスプチキンパティ、Mチキンパティ、フィッシュポーション、シュリンプポーション、アップルパイなどがレギュラーメニューです。
そして期間限定商品でも揚げ物を使う商品が販売されることがあります。
(グラコロなどが主な例です)
揚げ物は、冷凍されて搬入されてきます。
なので冷凍された揚げ物を、ひたすら油で揚げていきます。
揚げ時間も決められています。
フィッシュポーションやシュリンプポーションは2分50秒。
チキンマックナゲットやクリスプチキンパティは3分24秒。
Mチキンパティは4分。
アップルパイは5分45秒。
このように、揚げる時間が決められています。
フライヤーの機械には「フライヤーコンピューター」というものが付いていまして、これがタイマーの役割を果たしてくれます。
バスケットという揚げ物用の金属製ザルにポーションを入れ、ボタンを押しますとタイマーがセットされて揚げ時間がカウントされていきます。
途中で「シェイク」と表示されてブザーが鳴るので、ボタンを押してブザーを止めてからシェイクします。
そうしないと均等に揚がらなくなり、生焼け状態の箇所ができてしまうのです。(当然、生焼けはウエストになります)
そして「リムーブ」と表示されましたら、揚げあがりです。
ボタンを押してブザーを止め、バスケットを引き上げて余分な油を落としてから、フライ用のUHCトレーに乗せてUHCに入れます。
揚げ物は、種類によっても異なりますが、だいたい20~30分くらい持ちます。
ミートパティと比べますと、倍近い長さです。
(さすがにテリヤキパティの60分には届きませんが)
しかし、けっこうすぐに無くなったりすることもあります。
そうなると立て続けにダウン(新しい揚げ物を揚げること)していかないと、あっという間にウエイトになってしまいます。
さらに、ほとんど出ないこともあり、そうなると大量にダウンしてもウエストになってしまいます。
ストックチャートもありますが、それを裏切る量のお客さんが来ることもよくありました。
揚げ物のストックは、簡単そうに見えて実はとても難しいのです。
なのでフライヤーに入るクルーは、だいたいベテランのクルーでした。
「フライヤーを安心して任せられる」と云われると、ベテランの仲間入りをしたと思って間違いないでしょう。
ポテトフライヤーとは?
「ポテトフライヤー」とは、ポテトを作る専門の人です。
「ポテトアッセンブラー」ともいいます。
仕事は説明の通り、ひたすらポテトを揚げつづけます。
これだけだと簡単そうに見えますが、実はフライヤー以上にシビアです。
ポテトは、セットにするとほぼ全ての商品についてきます。
また、単品で注文することもできます。
なのでハンバーガー類と同じかあるいはそれ以上に、ポテトは出ます。
しかもポテトは、ホールディングタイムが短いのです。
たったの7分しかありません!
(10:1パティが15分、揚げ物が平均15~30分です)
揚げてから7分経ったポテトは、フニャフニャで美味しくなくなります。
なのでウエストにするしかないのです。
そのためポテトは、常にストックしておくことは難しいのです。
時間帯によっては、注文を受けてから揚げたりしていました。
ポテトフライヤーを昼のピークにこなせることは、とんでもない実力者であることの証です。
ちなみに揚げるフライヤーは、ナゲットなどを揚げるものと全く一緒です。
違うのは、ポテトを揚げることと、タイマーの時間だけです。
ポテトは2分30秒くらいです。
簡単ではありますが、これが「フライヤー」と「ポテトフライヤー」の違いです。
どちらも「ストッカー」という重要なポジションに当たります。
ストッカーを任されることは、ベテランである証拠!
誇りを持って取り組んでいきましょう!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!