マクドナルドでは、時々ＰＡＭ（パム）という催し物が行われることがあります。
ＰＡＭは基本的に参加自由で参加費無料の食事会みたいなものです。
食費などはマクドナルドで負担します。
クルー同士の交流の場としても楽しいひと時を過ごせるイベントです。
私がいた店舗では、８月の夏休み期間中に行う「夏ＰＡＭ」と３月頃に行う「卒ＰＡＭ」の２回が毎年行われていました。
それ以外で行われたことはありません。
また同時に「クルーオリエンテーション」というものも行いました。
クルーオリエンテーションは、クルーが守るべき規則の再確認や、新しく始まるプロモーションの確認や連絡などを一堂揃って行うものです。
規則の再確認は、全員で規則の一部を読むだけでなく、時にはクイズ形式で確認することもありました。
またこの時に「もっとこうしたらいいと思う」などの意見を持っている場合は、それを発言することもできます。
いいアイデアが出たときは、それが採用されることもあります。
日頃忘れがちなことの再確認にもなりますし、積極的に自らの意見を述べることができる場所でもあります。
ほとんどがＰＡＭの前に行われました。
夏ＰＡＭは、基本的にクルー同士の交流の活発化を目的にしていました。
なのでボウリング場や野外施設などに行って遊ぶことが多かったです。
その後にはファミレスなどで大人数で夕食を食べ、クイズ大会などのイベントが行われることもありました。
（景品もありましたが、他では手に入らないようなオリジナルグッズの中に、過去に配っていたグッズが在庫処分のように紛れ込んでいたこともありました）
他にも私は参加していませんでしたが、ＢＢＱをしたこともありました。
後で後輩に聞いたところによりますと、
「遊ぶ人と片付けに加わる人ではっきり分かれていました」
とのことだったそうです。
卒ＰＡＭは、３月で進学や就職などをきっかけに、退職する人を送り出す送別会みたいなものでした。
基本的に遊ぶことはなく、食事会をしてから退職していく人に別れの言葉を述べたり、記念品をプレゼントしたりして全体的にしんみりしていました。
もちろん、別れの場ということから、卒業式と同じように泣く人もいます。
送り出される側、送り出す側問わずです。
ボロボロ泣く人もいました。
私はずっと送り出す側にいましたが、何度か涙腺が緩みかけました。
ＰＡＭの会場は、宴会などができる大型の飲食店になることが多かったです。
ちなみに、チェーン店だけとは限りません。
私が参加したＰＡＭでは、ほとんどが地元のお店の宴会場を借りたり、場合によっては店ごと借り切ったりしていました。
また、卒ＰＡＭの場合はほぼ必ずオーナーが来ました。
オーナーとしても、共に働いてくれた仲間なので、最後にはひと声かけていくのが礼儀だと考えていたんだと思います。
泣くことは無く、笑いながら「頑張れよ！」と送り出すのがオーナーのやり方でした。
ＰＡＭは店舗単位で行われます。
なのでＰＡＭをしている店舗には、ＰＡＭをしている間は店長や社員さんの他、クルーも不在となってしまいます。
それを防ぐために、ＰＡＭの時は他の店舗からクルーとＭＧＲがヘルプとしてやってきて交代の人が戻って来るまでの間、店を切り盛りしてくれます。
そのため、ＰＡＭに行く人とヘルプとして他の店舗から来てくれた人が鉢合わせしたりしないように、
「１５時以降はクルーの入店禁止」
などと事前に決められます。
鉢合わせしてしまうと、お互い気まずいですからね…。（笑
ＰＡＭが終わりますと現地解散になりますが、次のように分かれます。
・店に戻り、ヘルプの人と交代して店に入る人。
・店の前まで戻り、そこで解散する人。
・直帰する人。
・数人で二次会に行く人。
私は一度だけ二次会に行ったことがありますが、それ以外はほとんど直帰していました。
高校生は必ず直帰するようにＭＧＲから言われます。
ＰＡＭが終わる時間が、だいたい９時頃だったためです。
これ以降は、高校生は家に帰らなくてはなりません。
青少年健全育成条例などのためです。
店に戻り、ヘルプの人と交代して店に入る人は、ほとんどがクローズＭＧＲです。
もちろん夜組（夜を中心に入るクルーたちのこと）の人も入ります。
ＰＡＭはとても楽しいものです。
いつもは店舗でしか合わないような人の、
意外な一面を見ることができるのも魅力の１つです。
マクドナルドでクルーとして働く中での、ちょっとした息抜き。
会社の飲み会なんかと違って、気を遣う必要もありません！
みんなで楽しく過ごせれば、それでＯＫなんです。
こうしたイベントが、
飲み会に取って代わられることを願います！！
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました！